現在6歳で、牛乳が約100ccは飲めるようになりました。
今回、乳製品が食べられるようになるまでの道のりをブログにしていこうと思います。
長いですが、最後まで読んでいただけるとうれしいです。
この記事を書こうと思ったきっかけは給食でアレルギーのある子がなくなった事故です。
詳しくはコチラ、「にこにこアトピー子育て」の記事をご覧下さい。
アレルギーもその子によって様々ですので、全ての方がうちと同じような経緯をたどるとは限りません。
一つの例として、食べることが出来るという明るいニュースとしてとらえてもらえれば、うれしいです。
また、アレルギーの治療方法も様々、そして、新しいデーター、治療法も試されています。
うちの子の例は3年ほど前になりますので、既に古いかもしれません。
でも、赤ちゃんが生まれて、その子がアレルギーっ子で、今後の心配がいっぱいのママ達に少しでも勇気づけることができれば、と思い、書かせていただきます。
<0歳〜1歳頃>
うちの子は生まれた時から足首の皮膚がカサカサむけていました。
皮膚が弱く、痒がり、すぐにかきむしってしまいます。
何が悪いのか、わからないまま、3ヶ月目で小児科で湿疹のかゆみ止め「アンダーム」を処方されました。
その後、お腹に黄色いかさぶたもたくさん出ていたので、総合病院の小児科を受診すると、「お母さんのおっぱいから牛乳の成分が出ているとこんな感じになる」とのこと。
「お母さんが乳製品、特に一度沸騰していない牛乳を飲むのは控えてください」と言われました。
そう、私の乳製品除去が始まりました。
私が乳製品を除去しても、少しは良くなったような気はしたのですが、肌の状態はスッキリとはしません。
子どもが1歳になって、お誕生日にと思い、ホットケーキに一滴だけ牛乳を入れてみました。
すると、食べて20分くらいで大人の手のひら大の赤いじんましんが、胸にボーーーンと出てきました。
そのとき初めてこの子は乳製品のアレルギーなんだぁ。
と、自覚しました。
<1歳〜3歳>
1歳2ヶ月で、鎌倉市の病院で、国立成育医療センターの先生が週に2回、派遣で診てくださるということを聞き、連れて行きました。
よくNHKの子育て番組や、アトピー、アレルギーの特集で出演される病院です。
指摘されたことは、小児科で処方された「アンダーム」自体にかぶれているということ。
6ヶ月以上、同じ部位が赤く、痒くなっている場合は軽度でもアトピーであるということ。
そして、何がアレルギーを引き起こしているのか、血液検査をしました。
採取した血液の量によって、検査できる項目が違ってくるのですが、Ige 340、乳製品が5段階中2、その他ハウスダスト系のものも出ました。
先ず、処方されたのが、痒いところにはステロイドの「ロコイド」を保湿剤のヒルドイドと混合したもの。
そして全身の保湿剤として、ヒルドイドです。
塗り方も細かく指導がありました。
また、日々のケアとして、入浴をすることを強く勧められました。
入浴は冬は最低でも一日2回、夏は2回は石鹸を使い、それ以上は石鹸を使わずに水かお湯で汗を流すだけでもやった方が良いということでした。
一日2回、石鹸で入浴後は赤いところは「ロコイドとヒルドイドの混合」を塗り、その後、全身にヒルドイドを塗ります。
結局この入浴方法でスキンケアする生活が、4歳前まで続きました。
部屋の掃除もまめに、一日1回はどこかを掃除する、二日に1回は部屋の掃除機をかけるということをやりました。
<3歳〜4歳 経口免疫療法開始>
年に1回は血液検査をしていたのですが、Igeの数値は年々下がっていきました。
3歳の時点ではIge190になり、乳製品の数値も1(2に近いですが)になっていました。
ただ、肌の状態はそれほど良くなく、毎日どこかが痒く、「ロコイド」を塗らない日はありませんでした。
2歳の血液検査の時も牛乳をそろそろトライしてみても良いのでは?という話がお医者様からあったのですが、引っ越しもあり、肌の状態も良くなかったので、見送りました。
結局は3歳半から牛乳をトライすることになりました。
うちの場合、アナフィラキシーのような劇的症状にはならないということで、自宅でやることになりました。エピペンも必要ないということ。
経口免疫療法の一つだと思います。
先ず、牛乳一滴の半分、半滴を来院時に先生の前で飲んでみました。
そこで、症状を30分余り観察していたのですが、特に症状は変わりませんでした。
次の日から、自宅で毎朝牛乳を飲ませます。
ルールは毎日飲ませること、飲ませる量は前日の倍を上回らないことです。
そして、一日でも飲ませない日があったら、また半滴からやりなおすことです。
ただ、やっているうちに、なんとなく以前より肌の調子が良くないような気がして、リセットする意味で、何度か中断しました。
1週間くらいすると肌の状態が悪くなるような気がしていました。
時間はかかりましたが、4歳前に牛乳50cc程度飲めるようになりました。
6歳になる現在は体調にもよりますが、100ccは飲めます。
<現在6歳>
残る食物アレルギーはピーナッツだけです。
これはピーナッツオイル1滴入っていただけでも嘔吐してしまいますので、要注意なのですが、逆に言うと、アレルゲンを吐き出してしまうので、大事にはいたらないということもいえます。
本人的にはショックがあるので、細心の注意を払って確かめるよう、教育中です。
4月からの学校給食はピーナッツの入っているおかずは食べない。
牛乳は無理して飲まない。
というルールで、クラスのみんなと同じ給食を食べさせようと思っています。
補足ですが、乳製品が大丈夫になって、楽にはなりました。
ですが、成育医療センターの先生に牛乳をトライするかどうかご相談した時にこんなことをおっしゃっていました。
「乳だけだったら、このままいきますか、血液成分は100点だし、乳が大丈夫になったら、いろんなものが入ってきますから」
と、積極的に乳製品を取ることを勧められませんでした。
蛋白質やカルシウムを牛乳に頼ると赤血球異常が起こり、成長の妨げになる場合があるそうです。
また、加工食品で、裏の成分表示をよくみると、和食材なのに、乳成分が入っていたり、乳が入っていなさそうなお菓子に乳が入っていたりします。
こういった加工食品を継続的に摂取するということが、人の体にとって良いことかどうかということも考えさせられました。
子どもが食物アレルギーで苦労しました。
でも、アレルギーがきっかけで、食べ物のこと、環境のことを考えることもできたと思っています。
子どもは人の気持ちを理解する機会が他の子よりも多いですし、親も子どもと向き合って、たくさん話をして育つようになります。
ありがとうの気持ちも、他の子よりも早く芽生えたような気がします。
これからもいろんなエピソード、うちが使ってみてよかったものなどをご紹介していきますね。
少しでも、子どもとママが楽になりますように。
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これからもよろしくお付き合いください。^^b